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海外のうごき
pp.415-416
発行日 1949年10月10日
Published Date 1949/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200272
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腟塗抹物檢査で惡性腫瘍の早期診斷が出來るか?
Papanicolaou等は腟塗抹物の檢査を古くからやつているが,Papanocolaou及びTrautの報告(Am.J.Obst.& Gynee.42:193,1941)以來多くの人がこれに目を向けるようになつた.
その原理とするところは次の點にある.惡性腫瘍細胞は増殖が強いから,臨床的にまだ症状が現われないときにも?に一部が腟液中に脱落する.だからその細胞を見つければ早期に診斷が出來る筈である.すなわちこの方法は?脱性細胞學exfoliative cytologyともいうべきものである.しかしこれは何處までも診斷の補助に役たつだけであつてこれのみで確診出來るわけではない.疑が起る所見がある場合には組織檢査で決定すべきものである.これにはE.Norak等の有力な反對があるが,Meigs(Surg.Obgt.Gyn.77:449,1943,81:337,1945),Ayre(Am.J.Obst.& Gynec.50:102,1945,51:743,1946),Jones (Am.J.Obst.& Gynec.49:159,1945)などはこの方法の價値を認めている.
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