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ワゴスチグミンによる妊娠の鑑別法
金子 瑛
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1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室
pp.391-395
発行日 1949年10月10日
Published Date 1949/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200265
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緒言
1940年Samuel Soskin,Hans Wachtel Osca H—echterは豫定月經より遲延すること3月乃至42日の婦人49名に就き0.05%のPtostigmin meth—ylsulfate 1.0cc乃至8.0ccを1日乃至3日連續筋肉内注射を施しFriedmann妊娠反應と此較しその反應陽性なる23名には何等の作用を及ぼさざるに爾餘の陰性なる26名に就いては最終の注射後30分乃至78時間にして月經の發來せることを實驗し以てProstigmin注射は月經遲延の治療及Friedmann妊娠反應に匹敵する妊娠診斷法なる事を發表せり.その後歐米に於ての追試は數10名その例數數百例を算えたるも未だ本邦に於ける追試なきを以て之が追試をなし茲に報告を以て大方緒賢の御叱責を乞わんとす.
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