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續發性卵巣癌主として所謂Krukenberg氏卵巣腫瘍並びにその實驗4例に就いて
加藤 一男
1,2
1東京大學醫學部附屬分院産婦人科學教室
2癌研究所婦人科學教室
pp.32-40
発行日 1949年1月1日
Published Date 1949/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200162
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緒論
人體の卵巣は何故か惡性腫瘍特に癌腫に對して良好な培養地となり易いもので,轉移性の癌腫の好發部位の樣である.轉移せる癌は全卵巣癌の約20乃至30%に相當すると言われて居る.一般に原發竈としてあげられるものは胃癌及子宮體部癌で,尚他に乳房,大網膜,膽嚢,輸膽管,肝,氣管支等の癌腫から,二次的に卵巣癌が出來ることがある.續發性卵巣癌にして著明なものは,所謂Krukenberg氏卵巣腫瘍であらう.吾人もその4例を經驗したので,先進諸家の文献に徴して此處に報告したいと思う.
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