今月の臨床 診療ガイドライン婦人科外来編2014─改訂と追加のポイントを読み解く
生殖
2.子宮卵管造影所見からみた卵管病変の取り扱い
栗林 靖
1
,
中川 浩次
1
,
許山 浩司
1
,
杉山 力一
1
1杉山産婦人科丸の内
pp.960-964
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200018
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●一度のHSGによる診断だけで卵管性不妊と確定診断するのは危険である.
⇒特に卵管角部閉鎖では,異物や筋肉の攣縮の除外診断が重要である.
●卵管の障害部位や所見により取り扱いが異なる.
⇒卵管近位部位の閉鎖では,FTや選択的卵管通水が検討される.
⇒卵管周囲癒着・卵管采癒着などの卵管遠位部位の閉鎖では,腹腔鏡手術などを考慮する.
●体外受精症例では,HSGによる卵管留水症の確認が重要である.
⇒ART不成功例では卵管の評価を必ず行い,卵管留水症を認めた場合は卵管に対する手術を考慮する.
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