臨床研修セミナー 外来診療指針
II.不妊外来
不妊外来における子宮卵管造影法の役割とその実際—子宮卵管造影像の読影を中心として
髙野 昇
1
Noboru Takano
1
1国立横浜東病院産婦人科
pp.913-919
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900178
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近年医療機器の飛躍的な進歩,とくに超音波診断や内視鏡検査,X線CT,NMRなどが婦人科疾患に応用され,その診断に正確性がさらに加えられるようになってきた。子宮卵管造影法(Hysterosalpingography:HSG)はCary1)(1912),Rubin2)(1914)らによって報告された古い婦人科疾患診断法であるが,今なお撮影法,読影に工夫3,4)が加えられ,とくに不妊症診療,中でも卵管不妊因子検索になくてはならない診断法の一つである。以下女性不妊症診断におけるHSGの役割とその実際,とくにHSG像の読影を中心に述べる。
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