今月の臨床 診療ガイドライン婦人科外来編2014─改訂と追加のポイントを読み解く
腫瘍
2.妊孕性温存の希望・必要がある場合の子宮筋腫の取り扱いは?—子宮鏡下や腟式の筋腫摘出術だけで対応できる症例を除く
五味淵 秀人
1
1河北総合病院産婦人科
pp.948-950
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200015
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●「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2011」では「筋層内・漿膜下子宮筋腫で保存療法を希望する場合の対応はどうするか」というCQであったが,妊孕性温存の希望・必要の有無で分け2つのCQになった.
●妊孕性温存の希望・必要性のある症例について,筋腫核出術の適応を中心にAnswerが作られた.
●症状を有する場合,筋腫の長径が5〜6 cmを超える場合,これ以下でも数が多い場合には手術を検討する.
●前回妊娠分娩時に子宮筋腫による障害があった場合は核出術を勧める.
●無症状,長径5〜6 cm以下で数も多くない場合は,定期的に経過観察する.
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