今月の臨床 妊婦のアレルギー・自己免疫・炎症性疾患─病態と妊婦管理の新しい知見
自己免疫異常と妊娠
4.甲状腺機能異常症と妊娠
山下 美智子
1
,
和栗 雅子
2
,
光田 信明
1
1大阪府立母子保健総合医療センター産科
2大阪府立母子保健総合医療センター母性内科
pp.447-452
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103777
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●甲状腺機能異常症合併妊娠ではさまざまな周産期合併症が増加するが,適切に管理すれば健常者と同様の妊娠,分娩が可能である.
●甲状腺機能亢進症であるバセドウ病では,母体のホルモンを正常に保つほか,胎児の甲状腺機能への影響も考慮した治療が必要である.
●橋本病をはじめとする甲状腺機能低下症では,非妊娠時よりも厳格な基準でのホルモン補充が必要である.
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