増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
III 更年期・老年期
不眠
岩元 一朗
1
1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室
pp.146-149
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103696
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疾患の概要
睡眠障害国際分類(第2版)によれば,入眠困難,早朝覚醒などの夜間睡眠困難があり,適切なタイミングと環境下で起こり,さらに夜間の睡眠困難により疲労感や注意・集中力低下などが日中に起きている場合が不眠症と診断される.日本成人の30%以上が不眠症状を有しており,高齢者や無職の人の有病率が高いとされる.不眠は慢性に経過することが多く,その後の高血圧や糖尿病発症,うつ病との関連が明らかにされている.不眠症状には,入眠困難,中途覚醒,早朝覚醒,熟眠困難などがある.
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