今月の臨床 脳性麻痺─発症防止への挑戦
脳性麻痺発症率低減への戦略
9.新生児仮死への対応
楠田 聡
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.943-950
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103492
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●重症度 : 脳性麻痺に繋がる新生児仮死の重症度は,出生時のApgar scoreや臍帯動脈血pHのみでなく,その後の蘇生処置でも修飾される.
●蘇生処置 : 蘇生処置は,新生児仮死の病態生理を十分に理解して実施することが重要である.
●新生児蘇生法普及事業 : 適切な蘇生処置が実施されることで,新生児仮死による入院数の減少が認められている.これは将来的には脳性麻痺児の減少に繋がる可能性がある.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.