Japanese
English
研究と報告
不安とうつの精神病理学—メランコリー親和型性格にみられる不安とうつ
Psychopathology of Anxiety and Depression: In "Melancholic Type" Personality (Tellenbach)
中村 勇二郎
1
Yujiro Nakamura
1
1名古屋掖済会病院精神科
1Department of Psychiatry, Nagoya-Ekisaikai Hospital
キーワード:
Anxiety
,
Depression
,
Melancholic type personality
,
Premorbid condition
,
Obsessive personality
Keyword:
Anxiety
,
Depression
,
Melancholic type personality
,
Premorbid condition
,
Obsessive personality
pp.137-145
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204282
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抄録 不安とうつの関係は,歴史的に一元論的立場と二元論的立場が相半ばしているが,未だ不分明のところが多い。そこで,両者の関係を少しでも明確にするために,不安とうつに関係する変数を一つでも減らすことを考えた。その具体的方法として病前性格を一定にすることにし,テレンバッハのメランコリー親和型性格に発する不安神経症7例(A群)とうつ病20例(D群)を比較検討した。
その結果,発病状況として,A群では過労,更年期障害といった身体的生命の危機が,D群では仕事。対人関係の破綻を意味する社会的生命の危機が関係していることをみた。
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