今月の臨床 ハイリスク妊娠─ここがチェックポイント
妊娠のリスク診断と管理の実際
2.妊娠中・後期のチェックポイント 1)胎児の発育・形態異常のチェックと管理
後藤 清美
1
,
佐藤 昌司
1
1大分県立病院総合周産母子医療センター
pp.1387-1391
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102476
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はじめに
妊娠中・末期における画像検査の目的は,分娩様式の決定に当たって胎児発育,胎児形態異常の存否および児の健常性を評価することにある.
日常診療では非侵襲的に反復施行できる超音波断層法を用いて胎児計測および胎児形態異常スクリーニングが行われる.ハイリスク妊娠と判断された場合には,さらに高次医療機関で,超音波ドプラ法やMRIなどの画像検査法を組み合わせることによって,現在では高い精度で健常性評価や形態異常診断がなされるに至っている.
本稿では,妊娠中・末期における胎児発育の評価,胎児形態異常の診断方法および管理について概説する.
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