今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
III 産科における超音波診断─妊娠初期
妊娠初期の胎児形態異常
増﨑 英明
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.545-549
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102338
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妊娠初期に行う超音波検査の目的は,まずは子宮内に生存した胎児が存在することの確認であり,ついで頭殿長や大横径の計測と,その計測値に基づく妊娠週数の確定である.多胎妊娠の際の膜性診断や付属器腫瘤の評価などがそれに継ぐ.胎児形態異常のスクリーニング検査は妊娠中期に行うが,一部の大奇形については,妊娠初期に偶発的に見つかることがある.ここでは妊娠初期に見つかることのある胎児形態異常について解説する.
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