特集 思春期女子への診療―ティーンズとどう向き合いますか
ティーンズ女子のよくある悩み
月経異常・若年妊娠
高橋 幸子
1,2
,
北村 邦夫
2
1埼玉医科大学産婦人科
2㈳日本家族計画協会クリニック
キーワード:
若年妊娠
,
低用量ピル
,
緊急避妊法
,
月経困難症
,
無月経
,
おりもの
Keyword:
若年妊娠
,
低用量ピル
,
緊急避妊法
,
月経困難症
,
無月経
,
おりもの
pp.804-807
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102309
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Case
妊娠を自覚せず陣痛発来で救急部受診となった高校生
患者:16歳,女性.0回経妊0回経産
現病歴:腹痛・腹部膨満感・下腿浮腫にて当院救急部を時間外受診.内科医が診察に当たり,妊娠を念頭におかず腹部CTを施行したところ,胎児が撮像され,産婦人科コンサルトとなった.長期間無月経であったが,部活動で激しい運動をしており,そのせいと思い気にしていなかったという.2時間後,無事2,680gの児を経腟分娩にて出産.Apgarスコア(アプガースコア,J1)9/9.臍帯動脈血(umbilical artery:UA)pH(J2)7.349と異常を認めなかった.Dubowitz法(出生後在胎週数を推定する診断法)で妊娠38週相当と推定された.パートナーは大学生であったが,2カ月前に交際を終了しており,今回の分娩については伝えるつもりはないという.
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