今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
I 不妊の検査・診断 B卵管因子
【子宮卵管造影】
18.腹腔鏡検査が必要な患者は,子宮卵管造影検査で判定することができるのでしょうか.詳しく教えてください.
沖 利通
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.379-381
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102007
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[1]はじめに
アメリカ生殖医学会では「不妊検査おける腹腔鏡検査の対象は,子宮内膜症や骨盤付属器癒着の証拠があるか強く疑われるときに行う.あるいは,明らかな卵管病変があるときも行う」と3つの場合推奨している1).このうち,子宮卵管造影検査(hysterosalpingography:HSG)は卵管病変の診断に威力を発揮する.本稿では,不妊患者における腹腔鏡検査の必要性を概説し,さらに,HSGの異常所見別の管理法を述べる.
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