今月の臨床 子宮内膜症治療の最前線―症状に応じた治療戦略
【「痛み」に対する治療】
2.子宮内膜症の痛みに対する薬物治療
北脇 城
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学
pp.1423-1427
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101897
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はじめに
子宮内膜症は,子宮内膜またはその類似組織が子宮以外の部位で増殖,発育し,機能する疾患である.性成熟期女性の約10%が罹患する良性の慢性疾患であり,月経痛,慢性骨盤痛,性交痛などの疼痛および不妊をもたらすことによって女性のquality of life(QOL)を著しく損ねる.
本稿では,内分泌療法を中心とした薬物療法の効果と限界を述べ,実地臨床における適切な選択肢を考えていく.
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