連載 病院めぐり
公立学校共済組合近畿中央病院
繁田 実
pp.1164
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904458
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公立学校共済組合近畿中央病院は公立学校共済組合が全国に運営する病院のなかの1つで,近畿地方を拠点とし,産婦人科以外に13の診療科を有する厚生労働省指定臨床研修病院です.ドック専用病棟を含む8病棟に400を超す病床を有する総合病院であり,日本産科婦人科学会認定医制度卒後研修指導施設をはじめ各種学会の施設認定を受けています.病院は兵庫県伊丹市の最南部に位置し,近畿一円の組合員を診療する病院というよりは,むしろ近接する伊丹市や尼崎市北部などを中心とした阪神北部地域医療圏の地域医療を担う病院としての位置付けがなされています.病院には優れた臨床研究を積極的に支援する予算が組まれています.
産婦人科は,常勤医師3名で産婦人科全般の診療と健康管理センター(ドック)業務を担当しています.正常妊娠分娩の管理には助産婦が積極的に参加するシステムを構築しています.妊婦外来では助産婦が妊婦の相談・指導に当たっていますが,今後は助産婦外来にまで発展させる予定です.現在,病院にはNICUがないため周産期領域の診療には限界がありますが,ハイリスク妊娠や異常妊娠分娩に際して新生児のNICU管理の必要性が予想される場合には,関連の兵庫医科大学などへ母体搬送をすることで対応しています.
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