今月の臨床 妊婦の感染症
妊婦の感染─胎児への影響と対策
7. サイトメガロウイルス
金子 政時
1
1宮崎大学医学部附属病院周産母子センター
pp.854-857
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101796
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はじめに
胎内サイトメガロウイルス(cytomegalovirus : CMV)感染症は,乳幼児に神経学的後遺症を引き起こす最も頻度の高い周産期ウイルス感染症である.近年,若年者におけるCMV抗体保有率の低下に伴い,妊娠初期に妊婦がCMVに感染する機会が増え,ひいては胎内CMV感染症の発生の増加につながることが懸念されている.
ここでは,胎内CMV感染症の胎児への影響と対策について概説する.
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