症例
腹腔鏡下手術後7日目に発見されたport site herniaの1例
徳山 治
1
,
中村 哲生
1
,
大谷 博
2
,
有本 裕一
2
,
中岡 幸治
3
,
浜崎 新
1
,
英 久仁子
1
,
中村 博昭
1
1大阪市立住吉市民病院産婦人科
2大阪市立住吉市民病院外科
3市立柏原病院産婦人科
pp.341-343
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101708
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近年,腹腔鏡周辺機器の改良および腹腔鏡下手術の進歩により,腹腔鏡下手術が行われる機会が増加している.特に婦人科領域では,腹腔鏡下手術は従来の開腹術に比べ手術侵襲が小さく,社会への早期復帰や美容面でも優れており,良性卵巣腫瘍に対しては多くの施設で腹腔鏡下手術が施行されている.しかしながら,術者の技術向上および器械の改良に伴い手術合併症は減少傾向にあるにもかかわらず,思いもしない合併症が発生することがある.
今回われわれは,腹腔鏡下手術後に順調に経過したにもかかわらず,術後7日目にport site herniaを発生した症例を経験したので報告する.
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