性教育 医療界と教育界のスクラムを! 第30回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会 シンポジウムより抜粋
茨城県の学校における性教育の取り組み
直江 克也
1
1茨城県教育庁保健体育課
pp.328
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101704
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茨城県では,昭和52年に,「性に関する指導資料」(試案)を提示し,昭和56年には,さらに具体化した「性に関する指導資料」を発刊し,各学校における指導の充実に努めてきた.そして,平成5年にそれまでの「性に関する指導資料」を見直し,各校種別に「性に関する指導の手引」を作成し,性教育の指導に当たってきた.
しかし,近年の児童生徒の性的な成熟の早期化や性に関する情報や産業の氾濫などの社会環境の変化により,性の逸脱行動が問題化しているなど,新たな課題が生起してきたことを受け,さらに本大会の実行委員長であり本県の教育委員長でもある石渡千恵子先生からの指導もあり,平成15年度に本県の県立高校2年生に対して性に関する意識・実態調査を実施した.この調査を踏まえ,平成5年度に作成した「性に関する指導の手引」を改訂し,平成16年度に新たに「性教育の手引」を小・中・高・特の学校種ごとに作成し,各学校における性教育の一層の充実をはかるために,平成17年度の夏までに,特別支援学校を含む小学校から高等学校までのすべての教員1人に1冊ずつ該当する学校種の手引を配付した.
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