今月の臨床 ここまできた分子標的治療
分子標的治療の臨床応用
2.子宮体癌
加藤 聖子
1
1九州大学生体防御医学研究所ゲノム創薬・治療学分野
pp.1257-1261
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101583
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はじめに
子宮体癌は最近増加している癌の1つである.1970年代には,子宮がんの約10%であったが,2002年には47%となっている.
最近の分子生物学手法の進歩に伴い,癌は遺伝子の病気であることが知られている.子宮体癌においても,その発生に関与する遺伝子・シグナル伝達系の報告が蓄積され,発生機構が明らかになりつつあり,分子標的薬の適応となる疾患の1つであると考えられる.
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