今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
II 内分泌
【機能性子宮出血】29.機能性子宮出血が疑われる10歳代後半の患者です.
安田 勝彦
1
1関西医科大学産婦人科
pp.427-429
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101459
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1 診療の概説
機能性子宮出血は女性の不正出血の約30%を占める出血で,思春期から更年期までどの時期にでも起こりえる.しかし機能性子宮出血のうち,約20%が10歳代の思春期の女性にみられる.
出血の原因は卵巣のホルモン分泌異常である.特に思春期では月経周期を調節している間脳─下垂体系の機能が未完成であるため,卵巣からのホルモン分泌が不安定となった結果として起こる.
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