今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
II 内分泌
【機能性子宮出血】30.更年期・老年期の機能性出血,不正出血の患者です.
安田 勝彦
1
1関西医科大学産婦人科
pp.431-433
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101460
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1 診療の概説
更年期は婦人科悪性腫瘍が好発する時期であるので,出血を主訴に来院した患者には子宮癌検診をまず行っておかなければならない.また,経腟超音波を用いて卵巣腫瘍の有無,子宮内膜の厚さをチェックしておくことが必要である.
器質的疾患が除外できれば機能性子宮出血と診断できる.この出血は女性の不正出血の約30%を占める出血で,思春期から更年期までのどの時期にでもみられるが,約50%が45歳以上の更年期周辺の女性にみられる.更年期周辺では卵巣自体の機能が低下してくるためにホルモン分泌が不安定となって機能性子宮出血が起こる.
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