連載 臨床試験
HIK1083標識ラテックス凝集反応を用いた頸管粘液による子宮悪性腺腫のスクリーニング法
本多 つよし
1
,
川島 茂樹
1
,
石井 知恵
1
,
岩本 豪紀
1
,
深澤 宏子
1
,
奈良 政敏
1
,
大森 真紀子
1
,
端 晶彦
1
,
平田 修司
1
,
星 和彦
1
,
石井 恵子
2
1山梨大学医学部産婦人科学講座
2信州大学医学部臨床検査医学教室
pp.225-229
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101090
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●はじめに
子宮悪性腺腫は子宮頸部腺癌の内頸型に分類され,転移能を有した場合は予後不良である一方,早期発見や手術前に診断を確定させることが困難な腫瘍である.また,この腫瘍の発生機序は腫瘍が産生するムチンの性状から,病理学的には子宮頸管腺細胞の胃型細胞への化生変化と考えられている.
今回われわれは,この腫瘍が産生するムチンに対する抗体を用いたスクリーニング法として,HIK1083標識ラテックス凝集反応の有用性を検討し,良好な成績が得られたので報告する.
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