検査ファイル 機器
ラテックス免疫凝集反応測定装置
今野 稔
1
1横浜市立大学医学部附属病院中央検査部
pp.1192-1193
発行日 1988年9月1日
Published Date 1988/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204717
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微量高感度測定法としては,ラジオイムノアッセイ(RIA)やエンザイムイムノアッセイ(EIA)などがあるが,ラテックス免疫凝集反応測定法はそれらに次ぐ感度を持つとともに,RIAやEIAにおいて必要な結合型,遊離型の分離操作が不必要なホモジニアスな測定系であることが特徴である.したがって,ホモジニアスEIAと同様に迅速に結果が得られ,高速で多数検体を自動測定することができる.測定対象物質はμg/dlレベルの蛋白成分が主であり,CRP,RF,ASOや腫瘍性蛋白などの測定に威力を発揮しているが,今後HB抗原などの測定が可能になればCRPなどとともに緊急検査法としてもその有用性が高まるものと期待される.
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