連載 症例
腹腔鏡併用腟式子宮全摘出術(LAVH)後の落下ステイプイル針による絞扼性イレウスの1例
松原 英孝
1
,
伊藤 誠
1
,
西迫 潤
1
,
野村 祐久
1
,
千原 啓
1
1聖霊病院産婦人科
pp.218-222
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101089
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
腹腔鏡下手術は自動縫合切断器の登場によって飛躍的に広まったといっても過言ではなく,当院でも1992年に腹腔鏡下手術を開始した当初から自動縫合切断器を用いた腹腔鏡併用腟式子宮全摘出術(以下,LAVH)を積極的に行ってきた.腹腔鏡下手術の合併症は種々報告されているが1~3),筆者らは自動縫合切断器を用いた腹腔鏡下付属器摘出術後の落下ステイプル針による小腸癒着症を本邦で初めて報告し4),その後,同様の絞扼性イレウスも報告した5).今回はLAVH後早期に発症したやはり落下ステイプル針による絞扼性イレウスを経験したので報告する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.