連載 病院めぐり
国立病院横浜医療センター
中村 秋彦
pp.747
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100939
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国立横浜病院(戸塚区)と国立横浜東病院(保土ヶ谷区)が統合され,戸塚区原宿に平成15年3月1日,国立病院横浜医療センターが発足しました.本院は国道1号線の交通の要所である原宿交差点に近接し,前身である旧海軍病院から受け継いだ広大な敷地を有しています.春は桜が咲き誇り,秋には美しい紅葉で彩られます.現在は旧横浜病院の建物を使用しており480床ですが,平成16年の独立行政法人に移行後には552床の新病院が建設される予定です.政策医療7分野を中心に先駆的な医療や難治性疾患などに関する診断・治療技術の開発と臨床応用に取り組んでおり,救命救急センターとしての役割も果たしています.
生育医療も政策医療7分野の1つとして,横浜市南西部を中心に藤沢市,鎌倉市などの医療圏で,高度で先駆的診療の実施を目指しています.当院の母子医療センターは,産婦人科と小児科の2病棟で運営されており,産婦人科は常勤医4名,非常勤医1名,研修医1名が診療に携わっています.昨年度の分娩件数は603件(帝王切開率17%),そのうちハイリスク分娩は239件であり,母体搬送受け入れ数は37件です.院内・外で出産した未熟児,低出生体重児の収容数は60例でした.
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