連載 病院めぐり
国立病院呉医療センター
熊谷 正俊
pp.1322
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100820
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国立病院呉医療センターのルーツは明治22年創設の呉海軍病院で,終戦より英濠軍に接収されていたが,解除後の昭和31年に国立呉病院として発足している.昭和40年には中国がんセンター,昭和50年にICU,CCU,昭和54年に救命救急センター,昭和57年に臨床研究部,昭和60年には母子医療センターが設置され,昭和61年に高度総合診療施設に位置づけられている.平成6年から病院の更新整備工事が開始され,平成12年に新病棟(700床)が,平成13年に新外来棟(25診療科)が完成し,各診療科は臓器別診療センターに再編された.平成13年4月1日より国立病院呉医療センター・中国がんセンターに改称し,平成14年5月20日には財団法人日本医療機能評価機構により同機構が定める医療機関(一般病院種別B)としての基準に達していると認定された(病院ホームページ : http : //www.kure―nh.go.jp/).
現在,産婦人科は50床で,婦人科医師3名(医長1名),産科医師2名(医長1名)の常勤5名にレジデント2名で診療を行っている.流産,人工妊娠中絶術を除いた2002年の手術件数は430件であり(ほかにCO2レーザーなどを用いた外来小手術が30件),手術件数は年々増加の傾向にある.
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