連載 病院めぐり
札幌徳州会病院
関 敏雄
pp.1454
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100800
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名前でもわかるように,本院は「生命だけは平等だ」の理念の下,「年中無休,24時間オープン」で全国に展開している徳洲会グループの1つです.昭和58年5月にグループ10番目の病院として,札幌の南東に位置する白石区に開院しました.当初は内科,外科でのスタートでした.小生が,産婦人科の開設にとりかかったのは4年後の昭和62年でした.何分にも新設でしたので,フロアは用意されていましたが,設備,機器,器械もなく,助産婦もいないところからのスタートでした.助産婦さん探しから始まり,他院を定年退職したばかりでしたが,お産が好きで,また働いてもいいという旧知の方が運よく見つかり,5月18日より外来診療のスタートとなりました.入院が必要になった患者さんは外科病棟のベッドを借り,手術には外科の先生方の協力をいただきました.そんななか,ようやく9月にベッド17床で病棟を開くことができました.
分娩第1件目は,夫の転勤に伴い病院の近くに転居してきた方でした.当院での初めての分娩でしたが,そのことを大変喜んでくれ,われわれは“ホッ”としたと同時に大きな勇気を与えられました.その年,分娩は15件,翌年168件,翌々年204件と徐々に増えていきましたが,総合病院の近在への移転,近隣に開業医院のラッシュがありで,最近は200件前後で推移しています.1人勤務が続いていましたが,平成10年に北海道大学の関連病院にさせていただき,現在は常勤医師2人(関,野呂)と北海道大学からの非常勤医師1人とで診療にあたっています.
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