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2005年,東京都昭島市に,都内初の徳洲会病院として当院は誕生しました.当初は280床での開院でありましたが,地域の医療ニーズに応える形で徐々に増床されて,現在は486床・28の診療科を掲げるまでに至りました.病院のある昭島市は,東京駅から40 kmあまり西に位置しており,1961年には市内を流れる多摩川の河床でクジラの化石が発見された歴史があります.この発見により,160万年前は東京都心部を含め東京都の半分以上は海の底にあったことが証明されました.現在も昭島市内を見渡すと,ところどころクジラをモチーフにしたキャラクーや名称が使われています.
現在,当院の外科は4名のスタッフ,3名の専攻医で構成されています.特徴としては,呼吸器外科・消化器外科・血管外科などを専門としているスタッフがいる中で,その分野にとらわれず幅広い診療・手術を行っていることです.われわれ外科スタッフと外科専攻医は,湘南外科グループ(Shonan Surgical Association:SSA, ssa-prg.com)に所属しており,グループのポリシーとしてgeneral surgeonであることの大切さを常に意識して,頻度の高い鼠径ヘルニア,痔や静脈瘤などにもしっかりと対応しています.当グループでは湘南鎌倉総合病院を基幹病院として,50名のスタッフが8つの病院で指導しています.日本はいま,高齢化が進み,患者様の合併症も多岐にわたり複雑化してきています.外科医と他科との連携がますます重要になってきますが,患者様を全人的に診て,プロブレムを拾い上げ,さらには初期対応ができ,すばやく専門的治療に繋げられるといった医師個人の能力がますます必要になってきています.そのような外科医を目指し,日々修練,教育を行っております.
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