今月の臨床 妊娠のリスク評価
妊娠経過の異常とリスク評価
3. 胎児疾患
佐藤 昌司
1
1大分県立病院総合周産期母子医療センター
pp.980-983
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100749
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はじめに
胎児形態異常の出生前診断は飛躍的に進歩を遂げ,今日では電子スキャンのみならず,超音波ドプラ法やMRIなどの画像診断法を組み合わせることによって,高い精度で全身を網羅した診断がなされるに至っている.一方で,診断された胎児疾患に対して妊娠・分娩中のリスクを適切に判断し,母児にとって最良の管理方針を策定することが胎児診断の目的であり,そのためには疾患個々の自然史,母体への影響,治療の可否および方法について十分に把握しておくことが肝要である.
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