今月の臨床 高年妊娠-母児ケアのポイント
リスクへの対応とケアのポイント
1.胎児疾患
種村 光代
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科生殖遺伝医学講座生殖発生医学分野(産科婦人科)
pp.20-23
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100703
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はじめに
高年妊娠とは,1990年に日本産科婦人科学会で「35歳以上の初産婦を高年初産婦とする」と統一された.初産か経産かにかかわらず,「35歳以上」「胎児疾患」というキーワードで最初に浮かぶのは,21トリソミーをはじめとする胎児の染色体異常であろう.
最近では,結婚,妊娠,出産年齢の上昇に伴い35歳以上の妊産婦が増加している.特に初産婦では妊娠や出産への不安も強く,「高年妊娠だから」ということで胎児の疾患について相談を受けることもめずらしくはない.
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