今月の臨床 高年妊娠-母児ケアのポイント
リスクへの対応とケアのポイント
2.高血圧
正岡 直樹
1
,
曽根 君恵
1
,
山本 樹生
1
1日本大学医学部産婦人科学教室
pp.25-29
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100704
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はじめに
近年,女性の社会進出に伴う晩婚化や生殖補助医療技術の進歩を背景に,高年妊娠は増加している.高年妊娠は肥満,慢性高血圧,糖尿病などの合併が多いほか,異常妊娠(流産,妊娠高血圧症候群,妊娠糖尿病,胎児異常など),異常分娩(早産,遷延分娩,胎児機能不全,急速遂娩,第 期異常出血など)の頻度が高く,周産期管理上問題となることの多いハイリスク妊娠である1, 2).本稿では,高年妊娠に伴う偶発合併症としての高血圧と妊娠高血圧症候群について述べる.
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