今月の臨床 ここが知りたい─婦人科がん化学療法
子宮頸がん
4.子宮頸部腺がんの化学療法は何を選ぶか
中原 健次
1
,
早坂 直
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部発達生体防御学講座女性医学分野(産科婦人科)
pp.1224-1227
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100640
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子宮頸部腺癌の化学療法
一般に,子宮頸部腺癌(頸部腺癌)は扁平上皮癌より予後が非常に悪いとされている.その理由として,①初期病変の細胞診断が難しく早期発見が困難なこと,②早期にリンパ節転移が認められ,かつリンパ節転移陽性例の予後がとくに悪いこと,③放射線感受性が低いものが多く,放射線治療が扁平上皮癌に対するほど効果的でないこと,などが挙げられる.そこで予後向上を目指して化学療法が期待されているが,症例数も少ないことから報告も少ない.ここでは過去からの報告例をまとめ,提言を行いたい.
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