今月の臨床 妊娠中毒症─新しい名称と定義
中毒症の基礎─病因・病態の新知見
3.妊娠中毒症での絨毛細胞の病態変化および絨毛傷害の評価
関沢 明彦
1
,
小出 馨子
1
,
岡井 崇
1
1昭和大学医学部産婦人科
pp.1009-1013
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100578
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はじめに
妊娠中毒症は全妊娠の3~5%に発症する妊娠に特異的な症候群であり,周産期死亡・母体死亡の双方の主要な原因となっている.この疾患の病因については古くからいろいろな研究がなされてきているが,未だその病態には不明な部分が多い.本稿では,胎盤の低酸素環境が中毒症の病態形成のメカニズムのなかでどうかかわっているのか,われわれのデータを中心に紹介する1).
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