今月の臨床 腫瘍マーカー─基礎知識と診療指針
腫瘍マーカーの細胞生物学―SCC
黒木 遵
1
,
長谷川 清志
1
,
宇田川 康博
1
1藤田保健衛生大学産婦人科
pp.1339-1341
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100407
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はじめに
腫瘍マーカーには,癌のスクリーニング,進展度の把握,治療効果や予後の判定,さらに再発の早期診断などの有用性が期待されるが,いまだ完全といえる腫瘍マーカーは発見されていない.子宮頸部扁平上皮癌における腫瘍マーカーとしてはSCC抗原を中心にCEA,CYFRA21─1,尿中hCG β─core fragment(β CF)などが用いられており,それぞれのcombinationでの診断効率も論じられている.本稿ではこれらのうち最も頻用されているSCC抗原の生物学的,臨床的特徴について概説する.
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