連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・1
―【麻酔と切開】―小手術時の麻酔法
大島 正行
1
1日本医科大学附属第二病院麻酔科
pp.1036-1039
発行日 2005年7月10日
Published Date 2005/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100378
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1 はじめに
産婦人科の小手術の対象となる患者は,一般的に年齢が若く,麻酔管理上問題となる合併症を有していることが比較的少ない.しかしながら,たとえ小手術であっても麻酔に関連する重篤な合併症の発生頻度は低くない.本稿では,産婦人科小手術の麻酔法の実際を述べる.
1. 術前評価
1) 問 診
手術が決定したら十分な問診が必要であり,その際に薬物アレルギーや出血凝固異常の有無を確認する.さらに喘息,高血圧などの内科的既往歴,現在の常用薬,過去の麻酔歴について詳しく聴取する.
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