連載 病院めぐり
三菱京都病院
堀江 克行
pp.361
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100207
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三菱京都病院は,1946年に三菱重工業の企業立病院として開設(70年以降は三菱自動車が母体)されたが,開設当初より三菱の社員だけでなく,地域に開かれた病院として機能しており,地区医師会の先生方と緊密な連携をはかりながら診療活動に取り組んでいる.当院は188床(ICU,CCU 8床を含む)と小規模ながら,急性期型の総合病院である.厚生労働省指定臨床研修指定病院,日本医療機能評価機構認定病院,京都大学医学部認定研究機関のほか,各科の研修指定または専門医研修指定施設などに認可されている.産婦人科医師は現在3名で,その全員が専門医である.
分娩件数は平成16年で602件であり,近年,京都府下基幹病院中トップを維持している.当院未熟児センター(NICU)との密な連携により,ハイリスク妊娠の分娩管理が可能で,地域でのセンター的役割を果たしている(品胎の妊娠分娩管理も9例経験).VBACも積極的に進めており,平成16年の帝王切開率は約15%であるが,これは母体搬送受け入れ症例も多く含まれるためである.また,総合病院の利点としてスムーズな他科受診が可能であり,合併症妊娠に関しても,各科との連携により早期に対応している.分娩室はLDRを3室有しており,ご主人と一緒に分娩に臨むことができる立会い分娩は大変好評をいただいている.
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