連載 症例
初経発来4年後に急性腹症をきたした小孔処女膜症の1例
大野原 良昌
1
,
佐藤 慎也
1
,
伊藤 雅之
1
,
皆川 幸久
1
1鳥取県立中央病院産婦人科
pp.235-238
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100185
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はじめに
処女膜閉鎖症は比較的稀な疾患で,その発生頻度は0.03~0.1%とされている1).本症には完全に処女膜が閉鎖したいわゆる処女膜閉鎖(imperforate hymen)と処女膜に小孔を伴った小孔処女膜(microperforate hymen)2~7)が存在する.今回われわれは,小孔処女膜であったために初経から4年間周期的な月経が発来し,急性腹症発症を契機に診断された処女膜閉鎖症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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