今月の臨床 早産─予防と対策
早産分娩の取り扱い方
村越 毅
1
1聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター・周産期科
pp.771-775
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100134
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はじめに
早産の分娩においては,満期分娩と異なり小さく未熟な児(時に発育遅延や胎盤機能不全で予備能力の非常に少ない児)の分娩であることから,通常の経腟分娩や帝王切開とは異なる判断と工夫が必要になってくる.特に超低出生体重児における分娩は,帝王切開においても厚く伸展していない子宮壁の切開が必要であり,胎胞脱出や陣痛が始まっているときなど状況に応じてさまざまな工夫が必要である.経腟分娩か帝王切開かの判断においては施設のNICUの状況により週数体重などの基準が若干異なるが,本稿においては当センターでの基準を中心に経腟分娩および帝王切開での分娩取り扱いの工夫について解説する.
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