今月の臨床 女性診療科外来プラクティス
IV 不妊・避妊・不育症外来
7. 不育症の検査
竹下 俊行
1
1日本医科大学産婦人科
pp.521-525
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100093
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1 はじめに
不育症の原因は多岐にわたる.そのため,原因検索にはスクリーニングによる網羅的な検査が必要となってくる.従来では原因不明とされていた症例でも徹底したスクリーニングにより何らかの異常が検出されることが多くなった.2003~2004年の日本産科婦人科学会生殖内分泌委員会に設置された「ヒト生殖のロス(習慣流産など)に対する臨床実態の調査」小委員会(齋藤滋小委員長)では,不育症のスクリーニングとして最適と考えられる検査項目の一覧を発表した(表1)1).1次スクリーニング項目と2次スクリーニング項目に分かれており,1次には不育症の原因病態として比較的検出頻度の高い項目が列挙されている.
本稿では,日産婦生殖内分泌委員会が提案した検査項目を中心に概説する.
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