今月の臨床 女性診療科外来プラクティス
IV 不妊・避妊・不育症外来
6. 避妊法
田辺 清男
1
,
斉藤 英子
1
1東京電力病院産婦人科
pp.515-519
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100092
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1 はじめに
世界では数多くの避妊法が用いられているが,現在日本で利用可能な避妊法には,近代的避妊法として経口避妊法,子宮内避妊器具,永久避妊法(卵管結紮,精管結紮など)などが,また古典的な避妊法としてはコンドーム,ペッサリー,殺精子剤,周期的禁欲法(オギノ式,リズム式,基礎体温法など),洗浄法,性交中絶法(腟外射精法)などがある.日本では圧倒的にコンドームが使用されているが,コンドーム以下の方法は古典的避妊法と呼ばれている通り,前近代的な方法といえる.なお,女性用コンドームは発売中止となり,また殺精子剤としては錠剤のみが現在利用可能である.
本稿では,低用量経口避妊剤の種類と処方の考え方,子宮内避妊器具の種類,および緊急避妊法を中心として概説し,最後に避妊法の選択の実際に関して述べる.
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