Japanese
English
臨床経験
著しい𦙾骨骨欠損に対し大腿骨遠位部反転移植を行った人工膝関節再置換術の1例
Autogenous Reversed Femoral Bone Grafting for Revision Total Knee Arthroplasty with Severe Tibial Defect
西 登美雄
1
,
皆川 洋至
1
,
作左部 昇
1
,
三浦 利哉
1
,
小林 志
2
Tomio Nishi
1
1町立羽後病院整形外科
2山本組合総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Ugo Municipal Hospital
キーワード:
revision TKA
,
人工膝関節再置換術
,
tibial defect
,
𦙾骨骨欠損
,
bone grafting
,
骨移植
Keyword:
revision TKA
,
人工膝関節再置換術
,
tibial defect
,
𦙾骨骨欠損
,
bone grafting
,
骨移植
pp.1399-1402
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903143
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:骨に著しい骨欠損をきたした人工膝関節に対する再置換術の工夫を述べた.症例は71歳,女性.1983年,前医で変形性膝関節症に対し両側人工膝関節置換術を受けた.右膝の痛みと不安定性のため,1999年5月,再置換術目的で当科を受診した.X線写真では,右膝人工関節は大腿骨,𦙾骨側ともに完全に緩み,𦙾骨側は,顆部から骨幹部にかけての著しい骨吸収と骨セメントの破壊,約55mmの巨大な骨欠損を認めた.手術は,伸展機構を傷害せず広い展開を得るために,Whitesideのアプローチを用いた.大腿骨下端は,𦙾骨上端を形成しうる形態かつ良好な骨質であったため,これを90mm切除し𦙾骨に反転移植したうえ,京セラ社製Physio Hinge Kneeをセメント固定した.術後ROMは伸展0°,屈曲95°で疼痛なく歩行可能となった.骨欠損の補填法,展開,使用機種について考察した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.