Japanese
English
臨床経験
False negative bone scanを呈した上顎洞癌の骨転移の1例
False negative bone scan in the skeletal metastasis due to carcinoma of the maxillary sinus
若菜 一郎
1
,
植松 邦夫
2
,
福地 稔
3
,
湊川 徹
4
Ichiro WAKANA
1
1兵庫医科大学整形外科学教室
2兵庫医科大学病理学第一教室
3兵庫医科大学RIセンター診療部
4兵庫医科大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
癌
,
cancer
,
骨転移
,
skeletal metastasis
,
シンチグラフィー
,
scintigraphy
,
上顎洞
,
maxillary sinus
Keyword:
癌
,
cancer
,
骨転移
,
skeletal metastasis
,
シンチグラフィー
,
scintigraphy
,
上顎洞
,
maxillary sinus
pp.622-627
発行日 1980年6月25日
Published Date 1980/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908631
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緒言
99mTc燐酸化合物による骨scintigraphyは骨を鮮明に描出し得ることから最近では整形外科領域において,その診断上,重要な役割を果しており,特に癌の骨転移の診断1,3,16,18)には有用とされている.しかし,明らかに腫瘍の骨転移が存在するにもかかわらず,骨scintigram上,異常を呈さないいわゆるfalse negative scan例についての報告4,19)がみられている.最近,われわれは上顎洞癌の骨転移をきたし,false negative scanを呈した1例を経験したので若干の考察を加えつつ,ここに報告する.
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