Japanese
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手術手技 私のくふう
Kotz下肢再建システム使用時の股関節外転筋力温存の工夫
Preservation of Hip Abduction System Under the Use of Kotz Prosthesis
山本 憲男
1
,
土屋 弘行
1
,
富田 勝郎
1
Norio Yamamoto
1
1金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
Kotz prosthesis
,
Kotz下肢再建システム
,
hip abduction
,
股関節外転
Keyword:
Kotz prosthesis
,
Kotz下肢再建システム
,
hip abduction
,
股関節外転
pp.983-987
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908390
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抄録:大腿骨の悪性骨腫瘍に対し,原発性,転移性を問わず中長期的予後が見込まれる場合には,Kotz下肢再建システムを用いた患肢温存術が行われることが多い.しかし,近位部の再建では,特に股関節外転筋の固定が大きな問題となることがあり,中殿筋の機能不全のため著明な跛行を呈す症例もある.そこでわれわれは,症例によっては中殿筋と外側広筋を骨膜下に大転子より一塊として剥離し,プロステーシスに固定している.現在までに6症例に対して施行したが,全例で局所再発は認めず良好な外転筋力を呈していた.本法は,短期の外転筋力を著しく向上させるというよりも,術後中長期間経過したときの股関節外転筋力維持のための意味合いが強いものだが,適用できる症例に対しては,外転筋力を維持できる有効な方法であると考えられる.
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