発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007100271
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冠状動脈バイパス術(CABG)の中枢吻合において側壁遮断鉗子が使用できない場合、有用なツールであるHeart stringは本体の傘状構造物を外筒に挿入する手技が不安で難しいので、簡便に使用準備ができる方法を考案した。大動脈スネア用血管テープ(5mm幅)とプラスチックチューブでターニケットを作成する。Heart stringの傘をターニケットのテープを用い中央よりの2箇所で均等にスネアする。傘の両端が覆い重なり外筒に挿入巣可能な径となるまで丁寧に行い、次に外側のターニケットを残したまま内側ノターニケットを緩めて完成させる。2本のターニケットをスネアすることで容易に傘を丸めることができる。また、外側のターニケットをスネアしたまま内側のスネアを緩めることで傘のまるまった形状を保持したまま外筒に挿入する操作が可能になる。この手技によりHeart string使用の準備時間が短縮しデバイスの損傷が少なくなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006