Japanese
English
論述
頚椎症性筋萎縮症の病態の検討―画像所見と神経学的所見の対比による病態の分類
Clinical Study of Cervical Spondylotic Amyotrophy : Analysis of Radiological and Neurological Findings
浅野 雅敏
1
,
藤原 桂樹
1
,
野口 義文
1
,
河井 秀夫
1
Masatoshi Asano
1
1星ヶ丘厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hoshigaoka Koseinenkin Hospital
キーワード:
cervical spondylotic amyotrophy
,
頚椎症性筋萎縮症
,
radiological finding
,
画像所見
,
pathogenesis
,
病態
Keyword:
cervical spondylotic amyotrophy
,
頚椎症性筋萎縮症
,
radiological finding
,
画像所見
,
pathogenesis
,
病態
pp.973-978
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908388
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抄録:頚椎症性筋萎縮症の病態を分析するため,24例(近位型12例,遠位型12例)を検討した.CT-myelographyでの前方からの圧迫に着目し,障害部位を以下の3タイプに分類した.近位型で圧迫陽性椎間がC3/4高位であれば前角型,C4/5,C5/6であれば前根型,遠位型で圧迫陽性椎間がC4/5,C5/6であれば前角型,C6/7,C7/Th1であれば前根型であると予測し,圧迫椎間が複数で前角型と前根型にわたる場合は中間型とした.前根型は発症から診断までの期間が短く,疼痛を伴う例が多い傾向にあり,中間型から前角型へと発症から診断までの期間は長くなり,疼痛を伴う頻度も減少し,下肢腱反射亢進例の割合が増加する傾向があった.また,前角型と中間型は脊髄の除圧にて手術成績は良好であり,前根型では不良であった.以上より,われわれの障害部位のタイプ分類は概ね妥当であると考えられ,さらに中間型の障害部位は脊髄(前角)が主であると推測した.
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