Japanese
English
経験と考察
近位型頚椎症性筋萎縮症に対する術後成績
Postoperative clinical results on cervical spondylotic amyotrophy:case series
美波 直岐
1
,
山本 雄介
2
,
重松 英樹
2
,
田中 誠人
2
,
須賀 佑磨
2
,
田中 康仁
2
N. Minami
1
,
Y. Yamamoto
2
,
H. Shigematsu
2
,
M. Tanaka
2
,
Y. Suga
2
,
Y. Tanaka
2
1岡波総合病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Okanami General Hospital, Iga
キーワード:
cervical spondylotic amyotrophy
,
clinical result
Keyword:
cervical spondylotic amyotrophy
,
clinical result
pp.735-738
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_735
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は じ め に
頚椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy:CSA)は,頚椎の変性変化によって,前根もしくは脊髄前角が障害され,結果として上肢の筋力低下・筋萎縮を主訴とする病態である1,2).障害高位により三角筋や上腕二頭筋などの近位筋が萎縮を認める近位型と,手指などの遠位筋が萎縮する遠位型に分類される3).近位型CSAに対する良好な手術成績4)が散見されるが,予後不良因子として高齢5,6),長期の罹病期間5~7),術前の筋力低下8),錐体路徴候陽性4)があるとされている.
本研究の目的は,当院で手術的治療を行った近位型CSA患者の術後成績を明らかにし,術後成績に影響を及ぼす因子を調査することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2021