発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249795
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先天性股関節脱臼(CDH)のtype B 124関節,type C 45関節に対し,開排位持続牽引整復法を行った.本法は五つの段階より成り立ち,第1段階は水平牽引,第2段階は開排牽引,第3段階で超音波断層像でコントロールしながら開排を保ったまま骨頭を臼蓋の正面に移動させ,正面化を維持する.その後,約1週間かけて骨頭をゆっくりと臼蓋底へ移動させる.第4段階で固定,第5段階でリーメンビューゲルもしくはある程度の股関節を動かすことの可能な開排装具を装着させ,自動運動により股関節の発育を促す.本法の結果,Type Bにおける平均牽引期間は第1段階16日,第2段階6日,第3段階5日,type Cでは第1段階26日,第2段階12日,第3段階5日であった.第5段階終了後に再脱臼した例はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005