Japanese
English
臨床経験
膝関節周辺に生じた骨巨細胞腫に対する関節機能温存,再建の試み
Reconstruction of the Knee Joint after Resection of Giant Cell Tumor of Bone
西田 淳
1
,
白石 秀夫
1
,
嶋村 正
1
,
双木 慎
1
,
小竹 俊之
1
,
阿部 正隆
1
,
和田 俊夫
2
Jun Nishida
1
1岩手医科大学医学部整形外科
2十和田東病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Iwate Medical University School of Medicine
キーワード:
骨巨細胞腫
,
giant cell tumor of bone
,
膝関節機能再建
,
reconstruction of the knee joint
Keyword:
骨巨細胞腫
,
giant cell tumor of bone
,
膝関節機能再建
,
reconstruction of the knee joint
pp.847-852
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908272
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:Ennekingのstage 3あるいは再発などのため関節機能温存,再建に苦慮した膝関節周辺に生じた骨巨細胞腫例に検討を加えた.症例は5例で,骨皮質の破壊が狭い範囲に限局している例では掻爬後骨セメント充填法を,大腿骨外顆例では膝蓋骨関節面を利用して遊離膝蓋骨移植術を,脛骨近位外側例では有茎膝蓋骨移植術を,脛骨近位内側例では高位脛骨骨切り術を行い,関節機能温存あるいは再建を図った.各症例の術後患肢機能をEnnekingの評価法に従って評価した.術後患肢機能は骨セメント法および高位脛骨骨切り術を行った例ではexcellent,膝蓋骨移植術を行った例ではgoodで,良好な患肢機能が得られたものの,遊離膝蓋骨移植術例では移植膝蓋骨に骨吸収像が出現し,有茎膝蓋骨移植術施行が困難と考えられる大腿骨外顆例の機能再建法に問題点が存在した.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.