雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Rinsho Seikei Geka Volume 54, Issue 7 （July 2019）

臨床整形外科 54巻7号（2019年7月発行）

Japanese English

誌上シンポジウム骨軟部腫瘍の薬物治療アップデート

骨巨細胞腫に対するデノスマブ治療 Denosumab Treatment for Giant Cell Tumor of Bone 浦川浩 ^1,2 , 新井英介 ¹ , 生田国大 ¹ , 大田剛広 ¹ , 酒井智久 ¹ , 西田佳弘 ^1,3 Hiroshi URAKAWA ^1,2 , Eisuke ARAI ¹ , Kunihiro IKUTA ¹ , Takehiro OTA ¹ , Tomohisa SAKAI ¹ , Yoshihiro NISHIDA ^1,3 ¹名古屋大学医学部整形外科 ²名古屋大学医学部附属病院化学療法部 ³名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科 ¹Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya University ²Department of Clinical Oncology and Chemotherapy, Nagoya University Hospital ³Department of Rehabilitation, Nagoya University Hospital キーワード：骨巨細胞腫 , giant cell tumor of bone , デノスマブ , Denosumab , 治療 , treatment Keyword: 骨巨細胞腫 , giant cell tumor of bone , デノスマブ , Denosumab , 治療 , treatment pp.665-670

発行日 2019年7月25日 Published Date 2019/7/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201410

PDF(883KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

　骨巨細胞腫は若年成人の長管骨の骨幹端から骨端にかけて好発する骨原発腫瘍で，組織学的に良性と悪性の中間に位置するintermediateに分類される．局所の骨破壊を特徴とし，関節破壊を来し，しばしば治療に難渋する．2014年から骨巨細胞腫に対して抗RANKL抗体であるデノスマブが保険適用となり，骨巨細胞腫の病勢コントロールや手術の低侵襲化など広く恩恵を受けられるようになった．本稿ではこれまでの骨巨細胞腫に対するデノスマブ治療のエビデンスを概説し，デノスマブを用いた骨巨細胞腫の治療戦略について述べる．